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SPEAKER
タンノイ(レッド・シルバー)は、天を摩す巨人の森であり、芸術、文化の森であり、神秘なる森である。
タンノイの森にたどりついただけで、しめたものであるが・・・・・・。
この森の中から、何を選択するか--------は、その人の教養の深さと、センスを必要とするが、
上質なる名器を手にした趣味人のみが、名器との出合いがあろう。
例えば、ペルルミュテール(P)のモーツアルトのピアノソナタ(仏VOX / 6LP)のように、
何が真の名盤であり、自身の人生の糧になるかは、上質なる名器群がきっと語ってくれるであろう。
タンノイ コーナーヨーク、G.R.F.、オートグラフが名器(黄金の三兄弟)であることには違いないが、
同じ15インチのレッド、シルバーが入っていながら、エンクロージャーによって、音楽の表情、解釈、
姿が、こんなにも異なり、且つ、それぞれが完成された表現を発するスピーカーが他にあろうか。
個々に意味を内包していることに、真のタンノイファンは、驚き、快楽されておられることであろう。
レコード芸術再生の永遠の名器といえよう。
いろいろなる名盤(名演)が誕生したのが50年以上前である。
例えば、アンドレ・レヴィのバッハ無伴奏ソナタ(LUMEN / 3LP)
パリのモーツアルト(仏PATHE / 7LP)
TRIO OF FRANCE(仏PRETORIA / 1LP)
エネスコのバッハ無伴奏ソナタ(CONTINENTAL / 3LP)
ルフェビュールのバッハ(仏FBLP / 1LP)を
タンノイ レッド、シルバーが登場したのも50年前である--------。ここに真理があり符合する。
名器が真の名盤と連関するのは、人間の社会、思想、芸術、文化の奥深いところの根源的なるもの、
本質的なるものを捉え、それを明日に照らしだそうとする信念、哲学が内在しているが故に、
現代の新奇なものを越えて、なお魅力的なのであろう。
軽薄な時代が終焉し、精神性のある社会が、一刻も早く到来することを希求してやまぬ。
TANNOY オートグラフ、コーナーヨーク、ⅢLZ
アメリカタンノイ オートグラフ プロフェッショナルについて
甘く、そして、しなやかに、
豪華にして高雅に、
欧米が栄え輝いていた1950年代を髣髴(ほうふつ)させ陶酔さす。
身体は大きいが、表情は可憐にして気高く、くちもとは自然にして、唇には生気が漂い、生身が眼前に立脚しているよう。
ビオロンの響きは、オーケストラに於いては、雄大に、独奏に於いては、孤高に美音を発し、眼前に舞台を演出し演じてくれる。
ある時は静謐(せいひつ)に、ある時は優雅に、ピアノに於いては、陰翳(いんえい)が深く、ピアニストの内面を抉(えぐ)り出し、
名演奏名盤であればあるほど、歌い舞い、受者を鼓舞さす。
スピーカー(ユニット)が、2個内包されているがために、1950年代の名車(12気筒のエンジンを搭載した)にのり、
ここちよい旅をしているようでもある。
いろんな顔を持ち、いろんな表情をし、ある仮面をかぶり、受者を迷宮の世界に案内し、人生を遊ぶ。
ホット&スイートJAZZが、おれにまかせろと言わんばかりに鳴り響き、恍惚の世界に誘惑し、時を忘れる。
タンゴに於いては、カナロが偉大なリーダーであったことを、そしてガルデルにおいては飛行機事故で世を去った損失と悲しみを教え、
耽(ふけ)させる。
又、日本が誇る藤沢嵐子と早川真平が、世界のタンゴ界に認められた所以が理解出来よう。
シャンソンとて待ってましたと言わんばかりに、ダミアの暗い日曜日が、受者の内面に迫る。
ティノ・ロッシの甘く囁く歌声が、そしてルシエヌ・ボワイエの歌声が、パリを誘(いざな)う。
幅広い表現を可能にしてくれる魅惑的なるスピーカーである。
常に、タンノイ レッドが得意とする気品を失うことなく・・・・・・・。
アメリカタンノイ インペリアル(15インチレッド&シルバー各2個入り)について
決してセンチメンタルには鳴らない。
官能よりも知性を好み、永遠の至高の感覚で、人間性と無窮(むきゅう)を語りかけてくる。
常に、簡潔に、されど音楽が持つ衝撃力は惜しみなく。
天才が些細な不正にも苦しむ純潔な精神、微々たる瑕瑾(かきん)をも見逃し得ぬ精妙な感性、完璧のみが至上の逸楽をもたらすことを、啓示してくれる。
高貴にして神聖なる魂は、虚偽と罪業(ざいごう)と醜悪の世界に窒息する様を・・・・・・、偉大なる芸術家が幸福であるためには、
俗衆の喝采を必要としないことを、”インペリアル”は教え、語り、諭すであろう。
バッハからブルックナーまで、ガーシュインからジョン・ケージまで、ドビュッシーから武満徹まで、声楽からオペラまで、ニューオーリンズからフリージャズまで、総てを受け入れてしまう幻のスピーカー。
その秘密、解析(かぎ)はそれぞれに2個(15インチレッドorシルバー)が内包されこだわりの構造がなせる技なのであろう。
こんな魅惑的なるスピーカーが、当時少数しか創られなかったことが、惜しまれてならぬ。
英国人が、アメリカ人の為に賢慮(けんりょ)を尽くし辿りついた舞台、インペリアル。
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アメリカ タンノイ群評-----------。
すでにオーディオ文化の遺産として揺るぎなき地位を確立している英国タンノイ オートグラフ、G.R.F.、コーナーヨーク(15インチレッド
orシルバー入り)の話ではない。
アメリカ タンノイと言うだけで、日本のクラシック音楽ファンに誤解され、敬遠され、充分なる理解を得ず(試聴されず)不当なあしらいを
受けているアメリカ タンノイレッドorシルバーについて光明を与えねばならぬと考えているのである。
一聴すれば(音楽、レコードが好きな輩には)解析(わかる)であろうが・・・・・・名器には、歴史と、隠れたる仕掛けが内包していることを。
そして固定観念は危険であることを。発見と感動のない世界には、凡庸なる人生が待ち伏せしているだけだと。
アメリカ タンノイレッドorシルバー達は、語りかけてくれるであろう。感動とともに・・・・・・。
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アメリカタンノイの魅力------------。
アメリカ東海岸のサウンドを希求する人間にとっては、見逃すことのできない存在であろう。
1954年ロングアイランド(ニューヨーク州)に設立されたるアメリカタンノイ社は、1973年まで数々の魅力あるスピーカーを産みつづけた。
日本上陸が遅れたが為に、当時殆どの人々は関心をもつことなく(出合いなく)現在に至っているのだが・・・・・・、
オートグラフプロフェッショナル(15インチレッド各2入り)、インペリアル(15インチレッド各2入り)を頂点として、ボザーク、KLHの音色に魅了されたる人間にとっては、アメリカタンノイのサウンドにすばやく反応されることでしょう。
オートグラフプロは別として、他は英国タンノイに比べ、低域は締りぎみで重く暗く(陰けいが深く)その上箱の響きが押えぎみのため、
JAZZが”いき”に鳴るのである。
中域から高域にかけては、タンノイユニットの特徴である金属的な肌合を有しているが故に、管楽器、ピアノがイメージ良く且上品に鳴り響く。
ヨーロッパへの希求性とヨーロッパからの遠心性がアメリカ文明の宿命であるかのようにして産まれたのが、アメリカタンノイ群なのであろう。
透徹されたる英国人の知性が、アメリカという大陸で華(はな)開いたる珍しき逸品と言えよう。
特に、スタンダードオートグラフ(レッド入り)チューダーオートグラフ(レッド入り)、オートグラフプロ(レッド各2入り)、インペリアル(レッド各2入り)の4種類は一聴に値するしろものであるばかりか、イギリスタンノイ黄金の三兄弟に無い魅力が内包されていることに、タンノイファン及びタンノイでJAZZを鳴らしてみたいと考えているファンは、一聴に値する魅力あるスピーカーと言えよう。
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日本人のタンノイファンにとって敬遠しがちの隠れた名器。
アメリカタンノイ群の復権あるいは深き淵よりの詩い------------。
通説としてタンノイの弱点と言われてきたピアノ、管楽器、打楽器が気品を失うことなく鳴り切るアメリカタンノイの魅力は、幅広い音楽を楽しむ人間にとって救いの神器となろう。
特に1950~60年代に創られたる名器シルバー、レッド入り大型アメリカタンノイは、豊かな国(1950~60年代)アメリカ人の要望を満足させた英国人の叡知の作であるだけでなく、後生の金字塔となり多くの音楽ファンを楽しませ続けるであろう。
1950年代にLP名盤が続出したごとく、1950年代に歴史的名スピーカー群が誕生した意味は大きい。
オートグラフプロ(レッド入り)及びインペリアル(レッド入り)が無冠の王者ならば・・・・・、スタンダードオートグラフ(レッド入り)、チューダーオートグラフ(レッド入り)は、流たくの清士であろう。
高貴を弑(しい)し、美を屠(と)り、理想を犯す、荒涼たる今の世にあって、黄金期のタンノイシルバー、レッドを搭載した大型スピーカーでの音楽鑑賞は比類なき精神の高揚となろう。
JAZZをここまで物語り表現しうるスピーカーはそう多くはない。
初期の上質なるマランツ#7と#9とのコンビで聴く大型タンノイ群は、宝珠(ほうしゅ)に似て、燃えたる美の王宮なり、遠来の王を迎えることの出来る人は、至上の歓喜を得ることのできる稀世の人となりえよう。
タンノイの固定観念に縛られている輩、行動を興さない輩には未来のイヴとの出合いはない。
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レコードとオーディオという二つの芸術が、相擁(そうよう)し、至高の交歓(こうかん)を遂げた幸福なる時代は、
もはや終焉(しゅうえん)してしまったのであろうか----------。
かつては上質なる機器からは、レコード内に於けるノイズを看取(かんしゅ)することなく、不思議にも良質なる音楽のみが、昇華され、
芸術的香気を、満喫させてくれる時代もあった。
すでに、名器をお持ちの趣味人は、日々このような場景に、満悦されておられることであろうが・・・・・・・。
弱音器をかけたような、忍び音(しのびね)の音楽は、最も素朴な人々と、最も洗練されたる人々を、同時に魅了させずにはおかない。
現代美術が、見るという行為によって始まるように・・・・・・、聞く側が、名器を産むのであろう。
レコードが円熟し切った時期と、オーディオが熟し切った時期が、対峙しあうかのように・・・・・同時代に誕生し、完結してしまったのであろう。
名器、名盤にはディオニューソスなる神が、宿っているとしかいいようのない現象が、名器から現前として発する。
真の音楽ファン、レコードファンであれば、レコードに針を下した瞬間、躍動と静止が、等価を保ちつつ、執拗に自己に投影を仕掛け、眩惑
しつづけるスピーカーに出会いたくはないか、それを可能にしてくれるスピーカーが、タンノイの黄金の三兄弟オートグラフ、G.R.F.、
コーナーヨーク(いずれもレッドorシルバーのユニットが内包されていなければ、意味をなさないが・・・・・・)と言えよう。
入口のカートリッチから厳選しなければ、この手の夢は実現しないだろうが・・・・・・。
追伸、巷では、ヴィンテージオーディオは、腐りかけの音が魅力があると言うが、創られた当時の状態に出来るだけ近づけた名器を聞くことのない輩の戯言(たわごと)にすぎぬ。ここに現状のヴィンテージオーディオの世の限界が潜(ひそ)んでいるのかもしれぬ。
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翼をもち、風を呼ぶ感性たれ-------------------。
生まれながらにして神秘の香(こう)に滲透(しんとう)された或る種の魂を内包したる人間は救われるが・・・・・・。
水晶体は我々の網膜の上に投射する映像や、空気が我々の鼓膜に伝達する震動のみを、唯一の現実として信じる人々は、眼あれど見えず、耳あれど聴こえぬ不幸なる輩に過ぎぬ。
五官が我々に啓示する外界の世界は現実ではなく、いわんや絶対でもないことを感動している人間のみが、一級の芸術作品との出合いに、融合できるのであろう。
神秘を信じる魂を有したる人間は、水晶体が屈折し得ぬものを見、空気が伝達し得ぬものを聴くことのできる賢者である。
その分、苦悩と葛藤と練磨を要求されつづけられるであろうが・・・・・・。
” 我が夢はその彼方にあり ” と呟(つぶや)く貴兄の多からんことを・・・・・・。